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タトゥー業界に影響を与えた100人 - No.6

ライル・タトル(Lyle Tuttle)

ライル・タトル(Lyle Tuttle) ライル・タトル

ライル・タトル(Lyle Tuttle)さんは1931年にカリフォルニア州生まれ、
現在81歳のタトゥーレジェンドです。

1949年、彼が14歳の時にファーストタトゥーを入れたのだそうです。
サンフランシスコから北へ約200km程の場所に住んでいたライルは、
大きな街を見てみたいとサンフランシスコへ訪れたのだそうです。
タトゥーを入れに行った訳ではなかったのだそうですが、
あるスタジオの前を通りすがり、ドアから覗き込んでいたら、
『何が彫りたいんだ?』と聞かれたので、 スタジオの壁に飾られていたフラッシュからハートに"mother"と描かれたデザインを選んだのだそうです。

第二次世界大戦のさなか、タトゥーを入れている帰還兵達も多く、ティーンエイジャーのライルにとってタトゥーやアドベンチャーやロマンスと言うものにとても惹きつけられていたのだそうです。

ライル・タトルのタトゥー1

タトゥーと言うものは、ネアンデルタール人が生存していた頃からある文化であり、芸術の母でもあると言います。

1954年にはサンフランシスコに自分のタトゥースタジオをオープンし、そこで約30年と言う長い間、店を存続させ、ジャニス・ジョップリンやピーター・フォンダなど数々の有名人にもタトゥーを彫っています。

『The Tonight Show with Johnny Carson』にもテレビ出演し、その頃のタトゥー界をリードする象徴として、1970年代にはローリングストーン誌にも掲載されています。

ライル・タトルのタトゥー2

タトゥーに対する衛生管理や安全性などを広く広めたのも、彼だと言われています。

ライルが過ごしてきた長いタトゥー人生の中で、最初の頃と現在と大きく違う点は、タトゥーを入れる女性がすごく増えた事だそうです。
当初は女性の彫師もほとんどいなくて、タトゥースタジオと言うものはもっと、アンダーグラウンドと言うか怖いイメージが強かったのだと思います。
以前に比べ、タトゥースタジオ自体がお客さんに対して紳士的な物腰柔らかな態度を取るようになってきたと言います。

ライル・タトルの若かりし頃

1990年に一応のリタイア宣言をしますが、その後も友人や知人にはタトゥーを彫っていたそうです。
タトゥーコンベンションなどに参加して、タトゥーマシンの作り方などについてのセミナーでスピーカーとして登壇したりもしているそうです。

ライルは言います
『自分は真実と言うものを追い求めているんだ。』
『一つ見つかれば、次も見つかるだろう。男ってものはいつでも秘密を探し求めているんだ。
死ぬ前に一つ、真実を知りたいんだ。』

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