セーラー・ジェリー(Sailor Jerry)は
タトゥーが好きな、
タトゥーを彫りたい人だけでなく、
キャラクターっぽいデザインが
小物や雑貨として販売され、
タトゥーデザインだと知らずに、
見た事がある、買った事がある人も多いのではないでしょうか。
セーラー・ジェリーとして知られる『Norman Keith Collins』は
北カリフォルニアで生まれ、子供の頃に走る電車に飛び乗って
アラスカ州にいた『Big Mike』と言う彫師を訪ね、
タトゥーについてのスキルを教わったそうです。
そして、1920年代後半には『Tatts Thomas』から
タトゥーマシンの扱い方を教えてもらい、
酔っ払いなど沢山の人に彫って、
経験を積んでいったそうです。
これは全てセーラー・ジェリーが十代の時の話です!!
その後、アメリカの海軍に入隊し、世界各国を航海し、 そこで東南アジアの芸術や雰囲気に魅了されたそうです。
セーラー・ジェリーが初めてタトゥースタジオをオープンさせたのは、
ハワイのホノルルにあるチャイナタウンだそうで、その頃は、他にはタトゥースタジオは一軒もなかったそうです。
1、2回の移転をしているそうですが、海が大好きなセーラー・ジェリーはセーラー達の絶好の交流の場となるハワイに定住したのも納得です。
現在でもセーラー・ジェリーが描いたトラディショナルタトゥーの デザインはフラッシュとして、タトゥースタジオの壁に飾られ、 人気が衰えることがありません。 ポップであり、パッと見てどんなデザインなのか分かりやすいのも 人気の要素の一つではないでしょうか。
肌に安全なタトゥーインクの研究開発に携わり、
3、4色位しかなかったインクの色の種類もセーラー・ジェリーのおかげで現在の様に沢山の色数が増えたと言っても過言ではないでしょう。
また、昔はタトゥー業界ではあまり衛生的に良い環境ではなかったのですが、
病院レベルの衛生管理を行い始めたのも、セーラー・ジェリーだと言われています。
1時間25ドルだったタトゥーの料金を2倍の50ドルに値上げをした時があったそうですが、お客さんは文句があったとは思いますが、
やはり変わらずセーラー・ジェリーにタトゥーを求めて行ったそうです。
"Good work ain't cheap. Cheap work ain't good."
『良い作品は安くない。安いものは良くない。』
とも言っています。
それだけ良いものを提供できる自信があったのでしょう。
綺麗な水色のサイドカー付きのハーレー・ダビッドソンに亡くなる直前まで乗っていたそうです。
現在、多くの彫師に影響を与えているエド・ハーディーや 亡くなったマイク・マローンは セーラー・ジェリーの弟子であり、 彼のタトゥーに対する思いを受け継ぎ、 更に世の中にタトゥーを広めていっています。
タトゥースタジオリストへ掲載をご希望の店舗様、
タトゥーアーティスト様はコンタクトフォームよりご連絡をお願い致します。