ワン・オドは1918年生まれのタトゥーアーティストです。
フィリピンのカリンガ州ティンガラヤン地区で伝統的なタトゥーを行っています。
伝統的なカリンガタトゥーの最後の彫師と言われています。
木炭と水を混ぜたインクやブンタンやカラマンシーと呼ばれるかんきつ類の木のトゲを使い、手彫りで彫り上げます。
これはバトック(batok)と呼ばれる伝統的な技法で千年以上前から行われているそうです。
インクが理由なのか、針のように先端が尖っている訳ではないトゲだからなのか、通常のマシンを使う方法よりも痛みを感じると言われています。
カリンガの最後の彫師だと言われているため、彼女が生きているうちに是非彫って欲しいと願う人々が国内だけに限らず海外からも多く訪れているそうです。
この伝統は子孫にしか受け継がすことが出来ず、彼女は25歳の時に夫を亡くし、以来再婚はせずに子供もいないとため、伝統の灯は消えようとしています。
ただ、彼女の兄弟の孫娘を現在トレーニング中との事で、伝統は続いていく可能性が残されています。
ワン・オドの体に彫られたタトゥーを見ても分かりますが、幾何学模様のような線の組み合わせの民族的なデザインが多いです。
海外から訪れた人々には、カジュアルな月や漢字を彫っている写真もあります。
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