George Burchett(ジョージ・バーチェット)は「The King of Tattooists(彫師の中のキング)」との名を持つタトゥーアーティストです。
1872年8月23日にイギリスのブライトンで生まれ、若いころからタトゥーに興味があったのだそうです。
縫い針と煤でクラスメート達にタトゥーを彫っていた事で11歳で学校を退学することになったそうです。
弟が4、5歳の時にタトゥーを彫ってほしいと頼まれてお菓子と引き換えに彫った事もあるそうです。
両親の反対を背に、お祖母さんにサインしてもらい13歳で軍隊に入隊し、年上の先輩兵士たちからタトゥーの技術について学んでいったのだそうです。
規律正しい軍隊の生活はジョージには合わず、イスラエル行の船に乗り、世界を転々としながらトラム(路面電車)の車掌や靴の修繕屋などをしてお金を稼いで生活し、イギリスには12年間戻らなかったそうです。
寄港する土地で様々なインスピレーションを得ていたのだそうですが、一番影響を受けたのは1890年頃に訪れた日本だったのだそうで、それはジョージのタトゥーや絵からも見て取ることが出来ます。
ロンドンに戻ったジョージはWaterloo Roadにお店をオープンさせます。
1898年にはEdith Burchettと結婚します。
写真に見てとれるように、お医者様の様な白衣を着てタトゥーを彫る事が多かったようです。
清潔そうだし、信頼感がありますよね。
現在のタトゥーアーティストが見習っても良いのかも。
上流階級や王族にタトゥーを彫る事も多かったようで、噂では元イギリス国王のジョージ5世にも彫ったそうです。
このジョージ5世は海軍に入隊していた際に日本を訪れ、彫千代と言う彫師に龍の刺青を入れてもらったそうです。
1930年代頃から現在のアートメイクと呼ばれる分野にも世界を広げ、眉へ刺青を入れたりもしていたそうです。
時代を先取っていますね。
奥さんのEdith Burchettにも全身にタトゥーが入っています。ジョージが彫ったのでしょう。
1942年70歳の時に、お店を二人の息子に譲り、田舎へと引っ越しますが、その頃は第二次世界大戦の真っ只中で、タトゥーの需要はかなりあり、タトゥーを辞めることはありませんでした。
1953年の81歳で亡くなるまで、彫師を続けていたのだそうです。
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